あなたも、アニメやゲームの中で印象的な声を聴いて「この声優さん、歌も上手いな」と感じた経験はありませんか?
そんな中で「青山吉能って、どんなアーティストなんだろう?」「どの曲がおすすめなんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
青山吉能は、声優としての経験を持ちながら、数々の人気アニメやゲームの主題歌を歌っており、その透明感のある歌声と表現力で、新世代のアーティストとして注目を集めています。アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」では最終話のエンディングテーマでASIAN KUNG-FU GENERATIONのカバー曲「転がる岩、君に朝が降る」を見事歌い上げ、その実力は各メディアでも高く評価されています。
この記事では、声優としてのキャリアを持つからこそ表現できる彼女の音楽の魅力と、聴くべき楽曲を詳しくご紹介します。
記事を読み終えた後には、青山吉能の歌声の特徴や魅力、そしてどの楽曲から聴き始めればよいのかが分かるようになります。さらに、声優アーティストならではの表現力や、楽曲に込められた想いについても理解を深めることができます。
きっとあなたも、彼女の歌声に触れることで、アニメやゲームの世界観をより深く味わえる新しい体験に出会えるはずです。
はじめに
https://www.teichiku.co.jp/artist/aoyama-yoshino/discography/D-D385.html
声優として活躍する青山吉能が、アーティストとしての新たな一歩を踏み出したのは2022年3月のこと。デジタルシングル「Page」でのアーティストデビューは、彼女自身が企画したソロライブイベント「青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」での発表がきっかけでした。
このデビューは、突然の決断ではありませんでした。声優として様々な作品に携わりながら、キャラクターソングやアニメ主題歌を歌うことで、音楽の世界との関わりを深めてきた青山吉能。そんな彼女が「自分の音楽」を届けたいという想いを形にしたのが、このアーティストデビューだったのです。
デビューから約2年、青山吉能は声優活動と音楽活動を両立しながら、独自の表現を追求し続けています。2024年2月には5thデジタルシングル「Flowery」をリリース。この楽曲は、2023年に開催されたトーク&ライブツアー「こぼればな(し)」での経験や、ファンとの思い出を詰め込んだメモリアルソングとなっています。
そして2024年は、青山吉能にとって特別な年となります。声優デビュー10周年を迎えるメモリアルイヤーです。声優としての10年間で培った表現力と、アーティストとして追求してきた音楽性が、これまでにない形で融合していくことでしょう。
「キャラクターを演じる声優」から「自分の言葉で歌うアーティスト」へ。その変化は、決して簡単な挑戦ではなかったはずです。しかし、青山吉能は自身の音楽を自由に楽しみながら、着実に歩みを進めています。まさに、新世代のアーティストとして期待される存在となっているのです。
では、そんな青山吉能の音楽には、どんな魅力が詰まっているのでしょうか?声優経験を活かした表現力から、オリジナル楽曲に込められた想いまで、じっくりと紐解いていきましょう。
青山吉能の音楽的特徴
声優経験が育んだ豊かな感情表現
声優として様々なキャラクターを演じてきた青山吉能。その経験は、楽曲を歌う際の表現力として大きな強みとなっています。歌詞の一つ一つの言葉に込められた感情を丁寧に紡ぎ出し、聴く人の心に直接届けることができる。それは、声優として培ってきた「言葉に命を吹き込む」技術があってこそです。
楽曲への深い理解と表現
特にアニメやゲームの楽曲を歌う際、青山吉能の真価が発揮されます。例えば、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の楽曲「Re:Re:」では、キャラクターの成長や心境の変化を自身の解釈で表現。単に歌を歌うだけでなく、キャラクターの気持ちに寄り添い、その心情を音楽で描き出すことに成功しています。
「本当にぼっちちゃんが歌っているみたい」と思って聞いた方も多いのではないでしょうか?
多彩な音楽性の追求
1stアルバム「la valigia」に収録された楽曲群が、その証です。ピアノバラードからアップテンポな曲まで、様々なジャンルの楽曲に挑戦。それぞれの曲で、バンドの生演奏との同時レコーディングや、理想の表現を追求した何度もの録り直しなど、常に新しい挑戦を続けています。この「やりたいことをやる」という姿勢が、青山吉能の音楽をより豊かなものにしているのです。
等身大の感情を歌に込めて
自身の経験や感情を大切にした楽曲制作も、青山吉能の大きな特徴です。例えば、ヒグチアイが作詞作曲を手がけた「透明人間」は、青山吉能自身の話をじっくりと聞いた上で制作された楽曲。「その通りすぎました!」と本人が語るように、彼女の内面がそのまま音楽として表現されています。
また、2024年2月にリリースされた「Flowery」は、トーク&ライブツアー「こぼればな(し)」での経験を元に生まれたメモリアルソング。ファンとの思い出や、アーティストとしての成長が、一曲の中に詰め込まれています。
このように、青山吉能の音楽は、声優としての技術と経験、アーティストとしての感性、そして等身大の感情が見事に調和したものとなっています。それは、彼女にしか作り出せない、唯一無二の音楽世界なのです。
次のパートでは、これらの特徴が実際の楽曲でどのように表現されているのか、代表曲を通じて詳しく見ていきましょう。
代表曲紹介【1stアルバム「la valigia」より】
それでは、青山吉能の音楽性が詰まった1stアルバム「la valigia」から、特に注目すべき楽曲をご紹介していきましょう。
「透明人間」- 等身大の自分を歌に込めて
1stアルバムの中でも特に注目したいのが、ヒグチアイが手掛けた「透明人間」です。この曲は、青山吉能の内面をそのまま切り取ったかのような深い表現力を持つミドルナンバーとして評価されています。
制作にあたり、ヒグチアイは青山吉能の話に耳を傾け、彼女の複雑な内面を丁寧に紡ぎ出しました。「お調子者」「真面目」「陰キャ」「陽キャ」など、様々な評価を受ける自分自身との向き合い方。そして「本当の私ってなんだろう?」という問いかけ。これらが歌詞の随所に散りばめられ、青山吉能自身が「その通りすぎました!」と語るほど、彼女の心情を鮮やかに描き出しています。
「moshi moshi」「Page」- 自身の言葉で紡ぐ歌
アーティストとして重要な一歩となったのが、自身で作詞に参加した「moshi moshi」と「Page」です。これらの楽曲には、声優として、そしてアーティストとして活動する中で感じてきた想いが、等身大の言葉で表現されています。特に「Page」は、アーティストデビュー曲として、新たな一歩を踏み出す決意と期待が込められた一曲となっています。
「Sweetly Lullaby」- 心温まるメロディ
アルバムの中でも特に明るい雰囲気を持つ「Sweetly Lullaby」は、青山吉能の柔らかな歌声が際立つ楽曲です。優しく心地よいメロディラインと、透明感のある歌声が見事に調和し、聴く人の心を温かく包み込みます。タイトル通り、まるで子守唄のような安らぎを与えてくれる一曲です。
「STEP&CLAP」- ライブで輝く楽曲
「STEP&CLAP」は、その名の通り、ステップを踏みたくなるようなリズミカルな曲調と、自然と手拍子が出たくなるような親しみやすさを持つ楽曲です。ライブでの一体感を意識して作られたこの曲は、青山吉能のエネルギッシュな表現力と相まって、会場の空気を一気に盛り上げる力を持っています。
このように、「la valigia」には様々な表情を持つ楽曲が収録されています。しかし、どの楽曲にも共通しているのは、青山吉能の確かな歌唱力と、聴く人の心に寄り添おうとする誠実な想い。それは、声優として培ってきた表現力と、アーティストとして追求する音楽性が見事に融合した結果と言えるでしょう。
次のパートでは、これらの楽曲がライブでどのように披露され、観客と共有されているのか、パフォーマンスの魅力について詳しく見ていきましょう。
ライブパフォーマンスの魅力
青山吉能のライブパフォーマンスには、他のアーティストには見られない独自の魅力があります。2023年に開催されたトーク&ライブツアー「こぼればな(し)」を中心に、その特徴を詳しく見ていきましょう。
地域と響き合うパフォーマンス
「こぼればな(し)」ツアーで特に印象的だったのは、各地域の特色を活かしたパフォーマンスです。例えば熊本公演では地元ならではの内容を盛り込み、大阪公演では地元の協力を得た特別な演出を実現。単なる「ツアーの一公演」ではなく、その土地でしか味わえない特別な体験を創り出すことに成功しています。
この姿勢からは、各地のファンに寄り添い、その場所だからこそできる特別な思い出を作りたいという青山吉能の想いが伝わってきます。
青山さん自身も「全国ツアーだからと言って同じライブをしたくない」と話していた通り各地でも、昼夜の部でもまた違った青山吉能の良さが見られる特別なステージでした。
型にはまらない、自分らしいライブスタイル
青山吉能のライブには、既存の「ライブの常識」を覆す独自のアプローチが随所に見られます。その最たる例が、アンコールに対する考え方です。多くのアーティストが採用する「定番の流れ」に従うのではなく、衣装替えを省略して短時間で再登場するなど、より自然な形でのアンコールを実現。
このように、慣習に縛られることなく、自分が「正しい」と思う形を追求する姿勢は、青山吉能のライブの大きな特徴となっています。
トークとライブの絶妙なハーモニー
「こぼればな(し)」ツアーでは、青山吉能自身の希望により、トーク5割、ライブ5割という構成を採用。これは、単に音楽を届けるだけでなく、自身の言葉で想いを伝えたいという彼女の意思の表れです。
声優として培ったトーク力と、アーティストとしての音楽表現。この二つの要素を絶妙なバランスで組み合わせることで、より深い形でファンとの繋がりを生み出しています。
エンターテインメントとしての完成度
ライブ構成にこだわりを持ちながらも、決してエンターテインメント性を損なうことはありません。むしろ、既存の形式に囚われないからこそ、より自由で創造的なステージを作り上げることができているのです。
例えば、MCでの自然な受け答えや、曲間での丁寧な解説など、観客を飽きさせない工夫が随所に見られます。これらは、声優としての経験が活きている部分でもあります。
このように、青山吉能のライブは「音楽ライブ」の枠を超えた、新しい形のエンターテインメントとして進化を続けています。そこには、アーティストとしての自由な表現と、声優としてのプロフェッショナリズムが見事に調和した姿があるのです。
次のパートでは、このようなライブパフォーマンスを支える、青山吉能のアーティストとしての想いについて、より深く掘り下げていきましょう。
アーティストとしての想い
https://natalie.mu/music/pp/aoyamayoshino/page/3
アーティストとして活動する青山吉能の根底には、明確な想いが息づいています。音楽への真摯な姿勢と、聴く人への温かな眼差し。その両面から、彼女のアーティストとしての想いを紐解いていきましょう。
自由な表現者としての矜持
「やりたいことをやる」。この言葉は、青山吉能の音楽活動を象徴するキーワードと言えます。1stアルバム「la valigia」に収録された楽曲群は、まさにその証。バラードからアップテンポまで、幅広いジャンルの楽曲に挑戦し、それぞれの曲で新しい表現を追求しています。
この姿勢は、声優として様々なキャラクターを演じてきた経験とも繋がっているのかもしれません。与えられた役割の中で最大限の表現を追求してきたからこそ、アーティストとしても自由な発想で音楽と向き合えるのでしょう。
挑戦を恐れない姿勢
音楽制作においても、青山吉能は常に新しい挑戦を続けています。例えば、バンドの生演奏と同時にレコーディングを行うなど、より生きた音楽を追求。また、理想の表現に到達するまで何度も録り直しを重ねるなど、妥協を許さない姿勢も持ち合わせています。
これは単なる完璧主義ではありません。より良い音楽を届けたいという純粋な想いが、彼女をそうさせているのです。
ファンとの絆を紡ぐ音楽
2024年2月にリリースされた5thデジタルシングル「Flowery」は、2023年のトーク&ライブツアー「こぼればな(し)」での経験から生まれた楽曲です。各地で出会ったファンとの思い出、共に過ごした時間の輝き。それらが一つの楽曲として結実しました。
このように、青山吉能の音楽には常にファンとの繋がりが息づいています。それは、音楽を通じて人と人との絆を紡ぎたいという、彼女の強い想いの表れでしょう。
自己表現と他者理解の調和
「透明人間」という楽曲に象徴されるように、青山吉能は自身の内面と誠実に向き合い、それを音楽として表現することを大切にしています。しかし同時に、その表現が聴く人の心にどう響くかということも、常に意識しているのです。
この「自己表現」と「他者理解」のバランス。それは、アーティストとして、そして一人の表現者として、青山吉能が追求し続けているテーマと言えるでしょう。
進化し続けるアーティストとして
声優デビュー10周年を迎える2024年。青山吉能は新たなステージへと歩みを進めています。しかし、その足取りは決して急ぐことはありません。一つ一つの経験を大切にしながら、着実に自身の音楽を育んでいく。
そんな彼女の姿勢は、リスナーに寄り添い、共に成長していきたいという想いの表れなのかもしれません。
青山吉能の音楽には、このような深い想いが込められています。だからこそ、聴く人の心に確かな響きを残すのでしょう。
それでは最後に、そんな青山吉能の音楽との出会い方、作品の入手方法について見ていきましょう。
作品の購入方法
各作品テイチクオンラインショップで購入は可能です。
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